2023年359本目
久しぶりのアニメ作品
映画制作のインターンに参加したばっかりなので、とっても楽しく鑑賞できました
大物映画プロデューサーの孫娘であり、自身も凄腕のプロデューサーであるポンポさんが主人公かと思いきや、よりスポットが当てられるのはアシスタントを務める映画オタクのジーン
目に光がなく、自分に自信の持てないジーンが監督に抜擢され、悩みに悩みながらより良い作品を作ろうと奮闘する、映画業界の裏側を描いた作品
アニメーションがポップでとっかかりやすく、どのキャラクターデザインも可愛らしくて親しみやすい
どのショットも重要なものに思えて、何を残して何を切るのか、編集作業に悪戦苦闘するジーンの姿を通して、編集という過程の奥深さを感じると共に、編集という作業に「人生は選択の連続」という哲学的なテーマを見出す様子に感銘を受けた
偉大な師のアドバイスを受け、自分の信念を編集作業にぶつける姿を躍動感たっぷりに描いたシーンが実に印象的
声優初挑戦とは思えない素晴らしい演技を見せてくれた、ジーン役の清水尋也さんはニャカデミー賞に値すると思う
映画を短く簡潔に仕上げることにこだわりのあるポンポさんの言った通り、劇中でのジーン監督の作品とこの作品自体の両方が90分で終わるという遊び心がすごく粋
「幸福は創造の敵」は一理あるなあ
