うにたべたい

地球防衛少女イコちゃん 大江戸大作戦のうにたべたいのレビュー・感想・評価

3.7
河崎実監督のオリジナルビデオムービー・地球防衛少女イコちゃんの3作目。
その後、イコちゃんが登場する防犯ビデオやドラマ版、リメイク映画が作られましたが、オリジナルビデオとしてのイコちゃんシリーズは本作までとなります。

本作では主役交代劇はなく、2作目の菅河イコちゃんが続投、河井イコちゃんの登場はないです。
LTDTでの活動がメインなのですが、LTDTメンバーも、竹中直人演じる隊長トビヤマ以外は名前だけ一緒で役者は一新されていています。
また、前作から2年後の作品ですが、準主役級だったルンナちゃんも登場しません。
改心したルンナちゃんとイコちゃんのイチャイチャが見られるかもと期待していたので、ちょっと残念でした。
一緒にエンディングを歌って踊った仲なのに。

その代わりと言ってはなんですが、本作ではもうひとりのイコちゃんが登場します。
彼女は江戸時代のイコちゃん、おいこちゃんです。
本作は、タイトル通り、イコちゃんがタイムスリップした変な江戸時代で、おいこちゃんたちと地球防衛する話となります。

ストーリーは相変わらず荒唐無稽です。
オゾン層の調査のため発信したLTDT隊員たちですが、トラブルにより宇宙船の航行が不安定になる。
たったひとつしかなく、かつ一人乗りの緊急脱出ポットに押し込められたイコちゃんは、気がついたら江戸時代にいた。
だが、その江戸時代は西暦を使っていて、平賀源内が悪巧みをしている変な江戸時代だった。
平賀源内の手先に追いかけられたイコちゃんは、おいこちゃんに助けられる、という展開です。

セーラーやスク水の少女の姿でダメなオタクの心をくすぐった1作目に比べると、大分、普通の特撮寄りになっています。
2022年現代の河崎実監督作品らしい、バカ映画な感じがするようになってきました。
少女のかわいらしさよりも、変な大人たちがわちゃわちゃする場面がメインになってきていて、それが良いか悪いかは評価の分かれるところと思います。
唯一の一般女性隊員であるユミちゃんも登場せず、主役はおっさんたちと言って過言ではないですね。
ただ、くのいち姿のイコちゃんや、着物姿のおいこちゃんがかわいかったので、そこはなかなか良かったです。
また、少しですが登場する巨大イコちゃんは必見ですね。

ラストは、宇宙人の仕業と、万能のスーパーインカムの力で解決して終幕。
3作一気見しましたが、結論としては、1作目のイコちゃんが一番良かったなあというのが個人的な感想です。
あと、イコちゃんが歌う、3作目のエンディングテーマが可愛かった。
このシリーズはOP/EDを毎回イコちゃんが歌ってるのもよかったですね。