Shoko

ザ・スタンド 連続殺人犯の元カレと妄想症に悩む私のShokoのレビュー・感想・評価

3.4
〖ザ・スタンド 連続殺人犯の元カレと妄想症に悩む私〗(映画/カナダ/2018)



『とある理由から働き口が見つからなかったメアリーは、ようやく採用されたガソリンスタンドで働き始める。勤務初日はあいにくの雨。メアリーが1人で働いているなか、ガソリンスタンドの電話が鳴る。彼女が受話器を取ると、そこからある声が聞こえてきて…』

U-NEXTで「ホラー映画のヒロイン」のその後を描いた新感覚スリラーって書いてあったので観た。
邦題にもあるとおり元彼が連続殺人犯でメアリーはそれに気付いたけど脅されて止めることもできずに見てたんだけどだんだん嫌になって一緒に住んでる家に火をつけて彼氏を燃やしたことで刑務所にいて、出所してきてガソリンスタンドで働き始めたんだけど…っていう話。
この邦題といい日本版パッケージといい絶妙につまんなさそう感出しててあんまり期待せずに観たのもありなかなかよかった。
(最後まで喋る)
前半はメアリーの幻覚で彼氏が人殺してるところが見えたり、彼氏がまだ死んでなくて刑務所にいるんだけど、それなのにいつもそばにいるような気がして…あと被害者の母親から電話かかってきて殺してやるって言ってるのが聞こえる…でも幻覚見てるなんて言えない…ってなってたら幻覚じゃなかった!本当に彼氏脱獄してきとった!!!母親も電話してきとった!
前半の幻覚がかなり怖くて、見えるはずないものに苦しめられるのめちゃくちゃつらいなーって思って怯えてたけど、なんか人間の想像力ってすごいじゃんね。なんかすごいわかるわ、怖いわって思って、単なるスラッシャー映画的なのを想像してたから結構良かった。
で、後半の彼氏が実体を持って現れたあたりからは普通にスラッシャー映画になり、彼氏がどんどん人を殺していくんだけど、大きいハンマーで保護観察官の頭を執拗に殴り、頭蓋骨がベコってなったところで久しぶりに痛さに声でた。
あとはトラックの運転手が戻ってきたとき「あーこれは絶対間違って撃たれる…」って思ってたら案の定だったんだけどその前に彼氏に普通に首切られてその上でメアリーに撃たれたのとばっちりすぎるじゃんって思って声出して笑ってしまった。
ラストは助けにきた警察も殺されメアリーと彼氏の一騎打ちになって鹿のツノで勝った。そしてメアリーは違う仕事につくんだけどまだ幻覚に苦しめられてる?かも?だった。かわいそう。
メアリーも被害者なのに保護観察官も警察とか遺族も冷たすぎやしないかねって思った。まあでもやっぱり燃やしたのはちょっとやりすぎかもね。あとやるならしっかりとどめ刺さないと幻覚に苦しめられるということが勉強になったよ。

最近またちょっとホラー映画などから遠ざかっていたので、久しぶりに観るのにはこれぐらいでちょうどよかった。たくさん立て続けに見てる時だったら「またこういう感じね」ってなりそう。
あと彼氏が最後までメアリーのこと愛してるって言ってたけどえーっどこがあ?!うそこけ!ってなった。わかんない。私には愛がわからないので、これもまた愛なのかも。

(124/おうち映画60)
Shoko

Shoko