おおなり

ヒューマン・ボイスのおおなりのレビュー・感想・評価

ヒューマン・ボイス(2020年製作の映画)
4.5
美術面で「アルモドバル的(手のひらに放り出された3色の薬は特に)」な演出が施された空間と、殺風景な撮影所を往復することで、セットをセットとして描き、ただひとりの役者が言葉をまくし立てる語りによってジャン・コクトー戯曲を戯曲として映画に昇華させる。ポップなビジュアルで残酷を語る30分は気持ちが悪いようで気持ちがいい。