Takasugi,Kei

ヘザース ベロニカの熱い日のTakasugi,Keiのレビュー・感想・評価

3.3
とりあえず、まったく青春ドラマではないです!ジャケはダマしにかかってます。学園ヘンテコブラックコメディ/サイコスリラー。
80’s末っぽい自意識系…神経症的な感じ。90’s始めにも通じる、この世は煮詰まってるという感覚を封じ込めた作品。でもひとつひとつの露悪的なネタはおもしろい。ギークが必ず牛乳吹くとか…。(そういえば何か吐き出す系のネタが多い)
ナンセンスな劇の途中で突然テーマにつながる重要な会話をするところなんかは『ハイスクール白書 優等生ギャルに気をつけろ!』なんかに通じる。(これも元ネタはあるのだろうか…たとえば学園コメディ系のお約束とか?)
いいとこのお嬢のウィノナ・ライダーよりこじらせサイコなボンボンのクリスチャン・スレイターが良いです。チアガールになれなかったヘザーが親の離婚とか挫折とかボーイフレンドの死とか、一番普通に逆境(かわいそう…)なのですが、90’sになるとそういう普通の子の青春が描かれていく時代になるのでもう少し待つと主人公は彼女だったでしょうね…。
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