dowaikiは家にいる

声もなくのdowaikiは家にいるのレビュー・感想・評価

声もなく(2020年製作の映画)
3.0
〜声出していこう〜

あー犯罪系のこの入り方はヤバいやつ。軽いおとぼけコメディタッチで油断するとエゲツない事になって大泣きするやつ。
ってガチガチに身構えた。
んだけど。あら、あらあらって盛り上がりなく転がって、あ、そうですかって。深く刺さらんままエンド。スカされた印象。
もうちょっと激しく揺さぶって大感動方面へいけたんやなかろうか。
あえての、このタッチ、この結末なんやろか。

死体処理、誘拐、人身売買、山の中、あぜ道、ピンクの夕焼け、自転車、不審者、警官、おばあちゃん、声の無いユ・アイン。舞台、設定、人物がことごとく「あざとい」。透けて見えちゃってる。ラストシーンあの組み立て?って思ったら醒めちゃった。
ありえない物語さんざん進めて最後だけ現実的って卑怯どすえ。
チャンガ会長の途中リタイヤが惜しい。「父親代わりの存在」って良いテーマが見えるじゃん。使い切って欲しかった。ちゅうか身代金どこいったん。
黒スーツの使いかたは良かったな。

ユ・アインのクチビルの幅と演技の幅に注目。
娘役ムン・スンアは絶対に大成するから今後に注目。
それ以上に、ホ・ジュノ兄貴の顔面を継ぐ男、誘拐コーディネータ役チョ・ハソクに大注目。