ますみ

らいか ろりん すとん -IDOL AUDiTiON-のますみのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます


渡辺淳之介の「慈善事業じゃねえんだよ」のセリフにもあるようにいつも通りの残酷ショー。
けどこれまでと違うのはユウドット.comことワキワキワッキーとインポッシブル・マイカことモグ・ライアンという2人の主人公がいること。
その2人の友情がこの合宿のストーリーを進めていく。

ワキワキワッキーなんて「IDOL -あゞ無情」ではただのかませ犬みたいな退場の仕方だったけど、あのスピーチは涙が出そうになったし、モグ・ライアンなんて序盤と終盤で顔つきが全く違う。
この1週間でここまで人間の顔付きって変わるものなのかとこのオーディションのシリーズ観る度に思う。
何倍にも強くなって自分の殻を破って夢を叶えようとする2人のひたむきさに何回も涙が滲んだ。
だからこそユウドット.comがせっかく叶えた夢を手放さざるを得なかったことは心が痛い。

トト・パーティン・トトが泣きながらごはん食べてるシーンはめちゃくちゃ精神的にくる。
可愛らしい女の子には笑顔でごはん食べてほしいなと思いました。
自分に自信が無い人間にとってはほんのちょっとでも弱音を言葉にして心を溶かしておかないとおかしくなってしまいそうなのは痛いほど分かる。
元々セントチヒロ・チッチのことは好きだけど、厳しく諭す裏の優しさや強さが見えてよりファンになった。

この映画を観てから、ASPのA Song of Punk聴いたらまた違った響き方がしてそれでもまたちょっと泣けてきた。
エンディングのBiSHのI'm waiting for my dawnの歌詞の意味もセントチヒロ・チッチが書いたってことにあの2人に捧げられているような気がしてしまう。

あと全然どうでもいいけどMiDORiKO EMPiREって小柄なイメージだったんだけど思ってたより身長デカく見えるなあと思いました。
ますみ

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