これぞ妖怪大戦争！！ と言える場面もあるが、メインテーマは「血縁によらない”絆”の物語」
あらすじの字が小っちゃくて読めず、どんな作品か全く分からないまま見始めたら、3.11震災後の東北某所が舞台らしく「おやっ！？・・」と興味を惹かれる。
避難所にて震災孤児となった幼女と女子高生、そして不思議おばあちゃんの出会いがあり、なぜか集落から離れた岬の古家に住むことになる。
その古家は自らの意志を持ち人をもてなしたがっている家らしい。
そして、その家に人間ではない様々な存在たちが訪れてきて、震災により結界の解けたあるいにしえから伝えられていた「魔の存在」と全面対決することになる・・・
でもあくまでもメインテーマは不思議な縁で取り持たれた人間たちの絆が描かれたホームドラマ。
アニメクオリティ的にはそんなに金をかけてはいないだろうけど、落ち着いたトーンを基調に妖怪たちを違和感なく登場させ(岩手が舞台ならそういうこともあるだろう・・とすんなり受容出来る）、人間の悲しみを喰い集め力を増していく魔の大蛇との決戦も、派手さのない地味な決着のさせ方だったけれど、それがまた映画のトーン的には相応しいように思われた。
率直になかなかの満足が得られてしまったが、こういった地味なアニメ作品でも頑張っている人たちがいるんだなぁーと気付かせてくれたことに感謝したい。
追伸
また見てしまったが、エンドロール中の楽曲が凄くいいのを再認識。
エンドテーマを聞くために再視聴したつもりではないが、無意識的な音楽に対する欲求が大きかったのかもしれない。
動画で探して聴きながら余韻に浸っている。笑
羊文学ね・・・
