らんら

エスター ファースト・キルのらんらのレビュー・感想・評価

2.0
ヴィラン×ヴィランで最早バトルアクションみたいになっていました。
これはこれで面白いし新鮮なので良いと思いますが。

エスターがまだ、映画「エスター」の時よりも未熟で詰めの甘いところが良いです。成長を感じます。

ただ、前作の映画「エスター」にあった緊張感や怖さが皆無でした。質もかなり落ちています


前日談なので当たり前なんですけど、この映画は過去作のエスターのイメージがあるからこそ成り立つ作品で、悪く言えばキャラクター頼みの映画です。

そうならないように、エスターというキャラクターを上手く使いつつ面白い内容にしなければならないのに本作では完全にエスターを持て余しています。役不足。

サイコ×サイコの展開は確かに新鮮で面白いです。が、それはエスターのキャラクターを潰すことにもなります。単純にエスターの印象が薄れてしまってる。

それにイザベル・ファーマンのキャスティングは流石に年齢的に厳しいです。いくら身長を誤魔化しても顔つきが全く子どもに見えません。
これでは「エスター」の一番の魅力である「可愛らしい幼女の皮を被ったサイコな女」というギャップすら活かされません。

折角鑑賞者の中には既に「エスター」のイメージが事前情報としてあるのに、そのイメージを上手く利用できていなかったように思います。

この主役のエスターをせめて、可愛らしいビジュアルで年相応の子役が演じれば、内容が酷くてもキャラクター人気でこの映画は評判になっただろうに…
らんら

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