うたまるこちゃん

誰かの花のうたまるこちゃんのレビュー・感想・評価

誰かの花(2021年製作の映画)
2.0
多くの方が賞賛してる中で低評価を付けるのは若干気がひけるのですが、私には合いませんでした。

冒頭からヘルパーとパチンコ屋で遭遇するシーンまでは「これは面白い」と、のめり込むように見入っていましたが、そこからはずっと退屈でした。

「あの事件(事故)はなんだったのか」という物語の主軸が置いてけぼりになり、それに付随して登場人物の心情が「俺はこう」「私はこんな状態」と個々の事情を見せるためだけの映像展開になっていったからです。

作品に大きなうねりが掛かることなく、淡々と同じようなシーンが続くだけで正直「何を見せられているんだろう」と思ってしまいました。

加えてトークイベントも拝見しましたが、トークゲストよりも監督が作品について話し続け、ゲストから出た作品内への質問「あのシーンは○○ですか?」にも「あのシーンでこんなことがありまして」と回答しないまま自分の話を続ける姿もどうかなと思いました。

観客を選ぶ映画です。