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誰かの花
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目次

誰かの花の作品紹介

誰かの花のあらすじ

横浜郊外のとある団地のベランダから鉢植えのパンジーが落ち通りがかりの住民に直撃し死亡する事件が起こった。事件なのか事故なのか、ベランダから鉢植えが落ちた住民への視線、隣に住む認知症の父に疑念を持つ息子、亡くなった住人の家族、それぞれが出会い、そして真実が明らかになったとき・・・。

誰かの花の監督

誰かの花の出演者

原題
製作年
2021年
製作国
日本
上映時間
115分

『誰かの花』に投稿された感想・評価

ぶみ

ぶみの感想・評価

4.0
ただ、家族でいたかった。

奥田裕介監督、脚本、カトウシンスケ主演によるドラマ。
団地のベランダから植木鉢が落ち、住民が死亡する事件が発生、認知症を患う父がやったのではと疑念を持つ主人公等の姿を描く。
鉄工所で働く主人公となる青年をカトウ、母を吉行和子、父を高橋長英、亡くなった男性の妻を和田光沙、息子を太田琉星、介護ヘルパーを村上穂乃果、隣人を篠原篤が演じており、皆日常感溢れる好演ぶり。
物語は、認知症の父を持つ主人公家族が、植木鉢事件が発生したことで揺れ動く姿を中心に描かれるため、サスペンス調で展開するが、その事件の真相は主眼には置かれておらず、予想もしなかった出来事から、突然被害者や加害者といった立場に置かれる人々の心情を淡々とかつ繊細に描いており、どの立場であっても苦しさが伝わってくるもの。
また、エレベーターや団地、はたまたリモコンやタバコといったロケーションや小物が効果的であり、何気ない日常の中に生じた歪みを上手く捉えている。
ただ、クルマ好きの視点からすると、冒頭一瞬登場するトヨタ・アルファードが走り去る時のエンジン音が、同車には設定されていないディーゼル・ターボエンジンのようだったのは残念なところ。
裏を返せば、気になったのはそこぐらいであり、何気ないことから一瞬にして当事者に変わる日常の恐怖と、家族を守ることの覚悟や物事の曖昧さを、圧巻の演技で突きつけてくる良作。

何も喋ってません、なんちゃって。

〜Somebody's Flowers〜

※久々のお一人様鑑賞でした!
あんこ

4.5
 ジャガモンド斉藤に誘われ「誰かの花」を観に!

 団地のベランダから植木鉢が落ち通りがかりの住民に直撃。事故?事件?という物語。みんな被害者にも加害者になり得る恐怖や、人との向き合い方だったり、緻密でリアルに描かれた見応えすごい映画でした。カトウシンスケさんの演技引き込まれる!

 あんこぶつけたろか!
僕はだいたい映画はラスト近くになると「早く終われ今終われ」と思いながら観ちゃうんですが、、
この映画は「うおっ!ここで終わり!?」とさすがにビックリ。

モヤモヤは残るんだけど、このモヤモヤは主人公家族がこの後数十年抱え続けるモヤモヤと同じわけよね。


***



冒頭から画面がすごく綺麗でした。安定した構図。

そうしてたら不穏なカットが挿入されて、斜めの不安定な構図も増えてきて、いよいよ事件が起こり、さらに不穏カットの頻度が増えていく。

エレベーターも嫌ですねえ。
あの狭くて古いエレベーターが乗り物の中で一番怖い。
エレベーターの使い方がうまかった!

エレベーターを使って人物の性格や状況を描写してる。
あの中でしか自分の気持ちを吐露できない女性キャラが悲しい。


***



カトウシンスケさんの演技の隙が素晴らしくて。
それも「観客に想像させるため」に引き算の演技をしてるってわけでもなくただ野村孝秋という人物を演じた結果そうなってるのがいい。

孝秋の「受け取らなさ」「動かなさ」がすごい。
到底映画の主役にはならない人物。

確かにこの事件の主役って、妻(和田光沙)とか息子(太田琉星)なんですよね。

***

あすなろ会のメンバーもすごかったですね。。
マジの当事者かと思いましたが、、あれは演技なんですよね。
台本もあったのでしょう。

あのリアリティ。
平穏な人生に現れた真っ暗な落とし穴に落とされてしまった方々。
そしてそれは誰にでも起こりうること、という恐怖。

妻(和田光沙)の「私ここに来るレベルなんだ…」なリアクションがまた強烈に悲しい。

***

てか、和田光沙さんすごいっすね。
『岬の兄妹』で爆誕!って感じでしたがそれ以降ものすごい数の出演作で、ここにも和田光沙!また和田光沙!って感じでよくお見かけします。

今回の役での「なんかコントみたいで恥ずかしいなって」というリアルで悲しいセリフも最高でした。

***

両親の衣装。

特に母親の。
あの何色でもない色。
あの色のテロテロのスラックス(ていうんですか)。

あれと同じ服をうちの母親が着てますよ。あのコーディネートと全く同じものを母が着てます。

父もそう。あの上下と同じの着てます。

で、あの歩き方。あの老い方。あの明るさ。あの「近づかなさ」。

ほんとに俺の親か!ってなくらい同じで。怖かったです。。





てことで、ネタバレはコメント欄に。

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