トシオ88

女の秘めごとのトシオ88のレビュー・感想・評価

女の秘めごと(1969年製作の映画)
3.8
フルチ監督がマカロニホラーの巨匠😃になる前の、ジャッロの代表作の一つを今回初見。皆さまが仰っているように、フルチ監督による「めまい」と言っても良いかもしれない。作風はだいぶ違うけど…。

60年代のサンフランシスコ。医師のジョルジュは病弱な妻をおいて、女流カメラマンと不倫三昧。妻が病死すると、旦那も知らない巨額の生命保険を妻が掛けていることが判明。小躍りするジョルジュの前に死んだ筈の妻に瓜二つのストリップダンサーが現れる…💀

ネタバレは御法度なので、またしても「おら、何も言えねえ!」(byおしん)。約50年前の映画だけど、リズ・オルトラーニのシャープな伴奏がちょっとざらついた映画フィルムと、謎解き多い本作によく合っている。そして1960年代のお洒落の数々。特に謎の女、ストリッパー役のマリーザ・メルや不倫相手役のエルザ・マルティネッリの衣装はお洒落番長と言ってもいいぐらいにcool😃。そして個人的にはストリップキャバレーのダンサーの手形ブラが印象的。Amazonで売ってるかも😆。そして二枚目だけど、荒波に翻弄される旦那ジョルジュ役は「昼顔」の演技も印象的だったジャン・ソレル。今回も苦労します。二枚目はつらいよ😨

劇中しばしば使用されるスプリット・スクリーンは時代を感じるし、登場人物たちが並行にカメラに入る監督独特のカメラアングルも個性的で楽しい。そしてまだ牧歌的なサンフランシスコの街に主人公の乗るコルベットカブリオレがよく似合う😊。監督らしさで言えば、途中腐乱死体は登場するものの、特に終盤の畳み掛けでくる謎解きと演出の面白さで一気に観れた😆
舞台はサンフランシスコ、でも登場人物は皆流暢なイタリア語🇮🇹なので、甚だな無国籍感も楽しい😆。フルチ監督の初期作品をもっと鑑賞したくなりました🎬😆🇮🇹
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