かくわ

海辺の金魚のかくわのレビュー・感想・評価

海辺の金魚(2021年製作の映画)
4.5
余韻に浸れる作品。
スチールとあらすじからもう勝ちが確定していましたが、地に足ついた内容、だけれども最後の最後にはさまざまな解釈ができるエンディング。すごい。

満を辞しての小川紗良監督長編デビュー作。
小川紗良監督作品はこれまで追っかけていて今回は長編ということですごく楽しみにしていました。

主演の小川未祐さんは『脳天パラダイス』でもう虜になりました(笑)
最近公式Twitterで知ったのですが、本作撮影の帰りの足で髪の毛をピンクに染め翌日から『脳天パラダイス』の撮影に入ったそうです。

もう1人の主人公を演じた花田琉愛ちゃんはロケ地である鹿児島県阿久根市在住の女の子。
他の子供達も現地に住む子達というからすごい。
パンフレットには阿久根市のオススメスポットの紹介もあります◎

また本作撮影後、監督自身が小説版「海辺の金魚」を執筆しています。
買っていますが映画を先に観てから読もうと思っているのでこれから読んで追記するかもです。

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2021/07/04 上田映劇
『海辺の金魚』上映記念対話会「子どもの権利を地域で守るために ~あなたの身近で起きていること~」

【対話者】小川紗良監督/上鹿渡和宏先生
【聞き手】宮尾彰さん

印象的な話をピックアップ
・キャストは大人(俳優)以外は全員現地の子供達なので「演技が通用しない」。
子供達が演技するというより、子供達の中に俳優が混じっていった。
・ラストシーンについては「少しでも希望を感じられたら良いなという気持ち」で撮った
・「いい子」に育ってしまった花を少し崩したかった。
・照明部がいなかった為全て自然光や照明器具による灯りで撮影した。
・題字はスタッフの子供が書いた字を元にデザインした。

2021-126-099
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