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心の傷を癒すということ《劇場版》のnimoのレビュー・感想・評価

5.0
【心の傷を癒すということ《劇場版》🇯🇵】
お正月に能登半島地震、1.17に阪神淡路大震災から29年の今、作品の舞台神戸、しかも劇中に登場するパルシネマで観られて良かった。

何度も涙😭

安先生の人生を通して、心に傷を負った人に寄り添うことの大切さを教えられた。
名言もたくさん。

トークショーで製作の舞台裏話も◎


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ご夫婦の出会いが映画館で、めっちゃステキな出逢い方だった。多少脚色もある?(聞けば良かったw

トークショー後に監督さんと少しお話できて、「原作本では無かった、安先生自身の人生を描いた理由は?」とお聞きしたら、「製作過程で監督の生き様に惚れ込んで、描くことにした」との回答で納得した🙆‍♂️

原作本も読んでみたい。
NHKのドラマ版もあるそうです。

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製作の舞台裏話(覚え書きなので、完全に正確ではないことをご容赦ください🙏

・被災地の描写については、500人のエキストラに集まってもらった。半分くらいは実際の被災者もいたので、体験談を伺い一緒に考えながら当時の様子を再現した。そのため、かなりリアリティはあると思うとのこと。

・神戸舞台については、ほぼ神戸で撮影
縁の地もたくさん。
当時の三宮駅ワンカットだけは合成。

・映画館の下で電車走る音のエピソード
→実際そんな感じだったとはいえ、台詞聞こえなくなる程では無かったという声も...。

・パルシネマでの撮影は夜通しやって手際よく撮影されていたそう(パルシネマ支配人談)


・あるシーンでは当時の光景に近づけるために、外部にお願いして検証して当時無かったビルなどを画像処理で消すなどもしたそう(例えば、当時は神戸空港が無かったので消すなど)。


・避難所にいた若い夫婦がゴロンと山の芝生に寝転がるシーン。事実に基づく話だが、一部脚色も。実際は海(海岸?)のシーンだったが、東日本大震災での津波被害などを連想させないよう、配慮して山にしたとのこと。
最後までどうするか、かなり議論はされたようです。



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トークショーの最後には、新たに神戸を舞台にした作品『「港に灯がともる』の製作発表があることも特別に教えてくれました(このときはタイトルは伏せてましたが)。



※参考記事
富田望生が映画初主演、阪神淡路大震災の年に神戸で生まれた女性の物語「港に灯がともる」
https://natalie.mu/eiga/news/557260

"「阪神淡路大震災の記憶を繋ぎ、心のケアをテーマとした映像作品を今後も世に送る」25年、30年、35年…5年に一度を目途に、神戸を拠点に「震災と心のケア」を描いた映画を作ることを目指します。"
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