ヨダセアSeaYoda

愛のくだらないのヨダセアSeaYodaのレビュー・感想・評価

愛のくだらない(2020年製作の映画)
3.4
"私ってくだらないと思ってさ。なのに、周りには眩しいものが多すぎる"

【STORY】
 自分の番組を持てることになった女性が、彼氏との何とも言えないすれ違いや周りのクセだらけの人間達に苦労するお話。


【感想】

 運営に携わっているLINEオープンチャット「CHinemAT」のオンライン試写で鑑賞しました。

 「女性の力を舐めるな、誰だって性別に関係なく能力を発揮し、活躍できるんだ」という声、僕はもう耳にタコができるくらい聞いてるし、僕が聞いているということは社会の人々の耳にも届いているはず。
 なのにまだそれを訴えなければならない世界のままなのはなぜだろう。誰が変化を邪魔してるんだろう…

 女性の生きづらさだけでなく、愛嬌があってちゃっかり可愛がられて仕事をもらってっちゃう同性の後輩がいたりとか、LGBTと聞いて「今話題のLGBTね、はいはい」みたいな奴がいたりとか、怒りや苛つく気持ちのやり場もない感覚をリアル体験させてくる、観ていてグググッと苦しくなるパートが多かった。
 一番印象的なのはメインプロデューサーのキャラ作りと演技。観てて本気でイライラした。本当にいるしね、こういうタイプの人。

 そのしんどいパートを緩和できてるのか助長させてるのか、おかしでシュールなパートを担当しているのがななめ45°の岡安さん。キャスティングが最高。笑
 他の人ならブッ飛び過ぎていたかもしれないけど、似合ってて"いそうな人"にしっかり見えた。
 ちょっとそこのシュールさは僕の肌には合わなかったんだけど、それでも映画全体のバランスを上手く調整していた気がした。

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観た回数:1回
直近の鑑賞:オンライン試写(21.08.20)
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