悠

竜とそばかすの姫の悠のレビュー・感想・評価

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)
3.0
予告とか美しかったので観てきた。
圧倒的な歌!歌声!楽曲!
Belleの歌声が凄まじくて、感情を揺さぶられた。
歌詞を噛み砕かなくても声だけで凄い説得力。
最初にBelleがUに降り立った時に口ずさんだ「歌よ」ですでに泣いた。
泣いたと言うか、涙が自然と出てきた。溢れた。
「はなればなれの君へ」はもうボロ泣きだった。
生歌でも、ライヴ音源でもなく映画としてのパッケージされた歌でここまで魂が震えたことはない。
映画を観終わったあとも、映画というか凄いライヴに行ったって感覚だった。

実は監督的にあまり期待はしてなかったです。
そして思ってた以上にストーリーが酷かった。
要素を詰め込みすぎ…現実的な世界なのに行動の全てが
「そうはならんやろ」と矛盾で溢れていた。
主人公すずの自己が満たされれば大団円って事かな。
その割にキャラクター多いし、それぞれのキャラ微妙すぎる。
命題が見えてこない構成でした。

とは言っても、きっと10代や学生が観たらきっとキラキラして感動するんだろうなってのは凄く思います。
素直に単純に受け取れないのは私が年をとったからってのは思います。
長く生きて、たくさん経験すると見えることも増えるけど
見なくていいものも見えてしまうのも現実。
生きるって難しい。

ディズニー版美女と野獣のオマージュってか
完パクだったのでどうしたものか、と。

なんかなぁ、勿体ない。
悪くはないけど決して良くもない。

おまけ
Belle役の人のオリジナル曲を聴いてみたけど
驚くほど心に響かない。
なんで…
世界は謎に満ちている
悠