このレビューはネタバレを含みます
おおかみこどもあたりから監督の感覚と合わないな~と思っていたけど、今作はTwitterとかでも結構色々言われててびっくりした。
『美女と野獣』をオマージュしているのは伝わったけど、その世界観を"U"を通して再現することに引っ張られ過ぎててなんとも言えなかった。
見せ場の歌のシーンも、ベルの姿のままじゃすずがトラウマを克服したと言えないのはすごい分かるんだけど、いきなりネットで世界中に個人情報全開示という状況になるので、どうしても気になっちゃった。
全体的にハッタリと現実のバランス感が合わなくて、見てて「え?」と引っ掛かってドップリ浸らせてくれない所が多かった。その究極型が散々言われてる児童虐待の話。テーマに対して解決の過程のサクッと感に拍子抜けしちゃった。
音楽はとても良かった。映画館で見ていたら、圧倒されて上述の疑問点たちもそこまで気にならなかったのかもしれない。