このレビューはネタバレを含みます
ダイアナ妃は、余りに自由を主張しすぎてかえって四面楚歌になってゆく。
気心の知れた衣装係や料理長がいなかったら…と思うと少しゾッとする。
クリスマスの城の管理を任された高齢の執事(ティモシー・スポール)とも心が通わない。
本当に一人になれる時間はトイレとシャワーだけ。そのトイレですら、誰彼構わず声をかけてくる。
写真に撮られないためカーテンも縫われてしまう。昼なのに外光、外気も入ってこない部屋。窒息感や閉塞感。
礼拝後の撮影。写真に撮られる=蹂躙されるような感覚が観てる側もする。
確かにおかしくならないほうが、おかしい。
だか、張り詰めてばかりいると糸は切れてしまう。時には緩めることも必要だ。
チャールズとの諍いのシーン。ダイアナの息遣いの荒さが際立ち、この女優さん【怒り】の演技が上手いな~と感じた。
そう、この映画は彼女の【怒り】で満ち、そしてそれがあらゆる行動の【原動力】にもなっているのかと…。
顎を肩につける仕草や、既視感のある衣装もダイアナを想い出す。このクリスティン・スチュアートと言う女優さん、本当にお綺麗でした。
ラスト、車にあった彼女を励ますカード。『あなたは一人ではない。皆あなたが好き。』
宮廷の誰もが敵ではないと、一般人の私が思うのは甘すぎるのかな?
父親と女王側、母親側と行ったり来たりしなければならない子供たちも辛いですね。
ファストフードをたまに思いっきり食べたくなる気持ち、解ります。
〜〜2023.8.30配信にて再視聴〜〜
やはり面白い!惹きつけられる。
あと、この女優さん声がかなりハスキーですね。