あれだけの美貌、頭の良さ、人気に、イギリス国民が、いや全世界が放っておくはずがない。
何より人を惹きつける天性の華がある女性。
それに比してチャールズのうだつの上がらなさ、人気のなさと言ったらなぁ…。
元々一般人だった人が、四六時中カメラに晒される生活は酷いストレスフルなんでしょうね。
特に第一子出産直後の映像は赤ちゃんがおっぱいを欲しがっていたし、お母さんも疲労困憊に見えた。お気の毒です。
ダイアナがカメラを拒否するシーンは、誰でも今日は撮られたくない!!って日もあるだろう、特に女性には…と思い同情してしまう。
王子の運動会の保護者リレーで全速力で走っていたのが印象的。二人の子供、特にウィリアム王子が聡明に育ったのはダイアナがきちんとした母親だったからでは?
ただ一方で、ダイアナも気が強過ぎたのか。表面だけはパートナーや王子の親として取り繕うと言う選択もあったろうが、それをするにはまだまだ若かったんだろうとな…と感じた。
ダイアナの棺を載せた車に国民が花を投げて献花するシーンは、私も観てて泣けてきました。
作品が、余りにもダイアナに偏り過ぎている気もしなくはなかった。
後に公開される映画の布石か?
生きていたら色々叩かれたんだろが、慈善活動家としてもっと名を馳せていたかも知れない。
私は運命論者ではないが、ダイアナの存在と悲劇は、運命のような何か大いなる力が働いていたのか?と考えざるを得ない。
第三者に一切語らせないドキュメンタリーを観たのは初めて。継ぎ接ぎ感もなく、非常によく出来た見応えある作品。最後まで目が離せなかった。