グリーンツー

カラーパープルのグリーンツーのネタバレレビュー・内容・結末

カラーパープル(2023年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

この作品をミュージカルにした理由。

一つ目は上映時間が長いこと。二時間半あるから、一定の間隔で歌を入れないとみんな眠くなる。

そして二つ目は内容が恐ろしく重くて暗いこと。ミュージカルにしないと観るに堪えない内容。その意味で「ラブライブ!サンシャイン!!」や「イン・ザ・ハイツ」に似てる。だから歌も、自分を奮い立たせる熱いものが多い。

これが20世紀前半のアメリカ。一体どこが自由と平等の国だと言いたくなる。日本より男尊女卑が凄まじい。今の日本なら絶対「忖度」で作れない。それを作れるアメリカは凄い…と言いたいところだけど、日本がおかしいだけだと思う。

差別やいじめを無くすためにはどうすべきか。日本はこれまで「隠す」ことが正しいとされてきた。しかしそれが間違いだということは、コロナ禍で照明された。そしてコロナ禍も世界一長く続いた。ならば、日本は差別やいじめを無くすためにどうすべきなのか。その答えがこの作品なのではと思う。日本が部落差別などを題材にこういった作品を世に出せるようになったら、少しはいい国になれるような気がする。