さいとぅーです

スーパーノヴァのさいとぅーですのレビュー・感想・評価

スーパーノヴァ(2020年製作の映画)
4.5
静かな、深い愛

愛するって辛いよなぁ。底なし。
好きだからこそなんよなぁ。
観終わった後までじんわりと涙が溢れる。。

一方の視点への偏りなど一切なく
両者に感情移入が出来てしまう撮り方が
この問いに答えなんてないのだと諭されているかのようでした。
















以下映画を観た時に感じた気持ちを書き留めているだけの、個人的な話なのでスルー願います…

これに近しい、人生の選択を迫られる局面は一度や二度あるが
自分も若いながらにそれを経験して
当時の記憶は今でも鮮明に残っている。
彼から離れようと説得され、その理由はまさにこの映画の様に共感のできる真っ当なもの。だけど自分は若さゆえに離れまいと意地を張って説得し返し、結局その場では関係が維持された。

が、数年経ち大人になって振り返ると、
もしも今同じ状況にあったなら、
あの頃と同じ熱量で同じ純粋な気持ちで、
果たして彼を説得できたのだろうか。
納得し了承してしまうのではないか。

大人になるっていいことなのか?
そもそも大人とは?共感力?誰の為だ?
なにが優しさで、なにが正解なんだろ。
あの頃の私のようにただ愛する気持ちしか持ち合わせていないような無垢で純粋な思いや言葉は、この映画の局面に置き換えてみると相手を傷付ける真っ直ぐさなのだろうな…
あの頃はあのころで、幼くもあるが、でも尊いなぁ

まぁそんなことを思い出す映画でした
いろいろ考えると恐ろしいな、
こんな答えのない問いに向き合って、いつまでもぐるぐると過去の自分に引きずり回されてます。。
まあこの映画の論点とは話がズレましたが…

結論、答えはないということなのかな。
選択の人生だものね。
いやでも、その2人が導いた結果こそが、人生の答えになるのだろうね。
さいとぅーです

さいとぅーです