さかい

クー!キン・ザ・ザのさかいのレビュー・感想・評価

クー!キン・ザ・ザ(2013年製作の映画)
4.0
『不思議惑星キンザザ』のアニメ版。
アニメのクオリティが超高い。雪降る街の景色が美しい。みんな小汚かった本家『キンザザ』と違って本作のキャラはいかにも外国のアニメらしいポップでファニーな、ややもすればオシャレっぽい感じになってる。こっちもこっちで味わいがある

キンザザの設定、変なルール色々はほぼ同じで、ストーリーはある程度短く分かりやすく整理され、地球人2人のキャラははっきり変わっている

パンフの解説より。
「建築士とジョージア人の若者という、ダネリヤ(監督)の人生を反映した設定はなくなっている。(中略)もはや我々は、これをソビエト体制という小さなものを批判した作品ではない事を否応なく知らされる。われわれはキン・ザ・ザを生きている」
という…。



パンフの記事より
・ウエフの声優は実写『キンザザ』ウエフ役の人の子供
・実写『キンザザ』製作中のソ連で、コンスタンチン・ウスチノフ・チェルネンコという人が最高指導者に指名された。新聞では「K・U・チェルネンコ」という略称が大きく書かれ
監督たちは「“クー”はやばくねえか!?」とあせったという。そうこうするうちチェルネンコ氏は亡くなり、クーはぶじ使われた
・変更を余儀なくされた設定もあった。実写版のゲデバン青年が持っているビンは当初チャチャという密造ブドウ酒だったが
1985年、政権についたゴルバチョフの反アルコールキャンペーンによりやばいという話になり…「あの瓶は酢」というわけの分からない設定になった。
監督いわく「そのため、脚本から素晴らしい宴会の場面を削除せざるをえなくなったのである」…という
夜の砂漠で4人がしみじみ酒を酌み交わす…ような場面があったのだろうか
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