こう

クー!キン・ザ・ザのこうのネタバレレビュー・内容・結末

クー!キン・ザ・ザ(2013年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

『不思議惑星キン・ザ・ザ』の余韻が消えない間に。

アニメーションならではの"歪み"とデフォルメされた登場人物たちのおかげで不思議すぎる世界観がより深くなった。建築家のおじさんは有名なチェロ弾きの叔父さんに、バイオリンを弾かないバイオリン弾きはDJを夢見る甥に変わり、大幅にキャラクターは変わっていたが、効果音や音楽、ペペラッツ(宇宙船)や小道具の再現性の高さに実写版へのリスペクトを感じる。

「空気がないから金で買う」
「お金がなくなったら?」
「風船を膨らます」

プリュク星の墓が「最期の息」といわれる風船の状態で弔われている理由がわかる。皆確かに存在した。

実写版では最高権力者の名前が"PJ"と字幕付けされていたことに違和感があった(地球っぽい)から、"ペジェ"に変わっていたのは納得。
"ペジェ様"の最期の息をプリュク星人達が一生懸命に膨らませる様子は権力者のために作られるピラミッドや古墳を彷彿とさせる。

車のランプでエツィロップを思い出して無意識にクーをするラストシーンの演出は同じだが、実写版の方が血縁関係でもなく全く接点のいはずのふたりだったから、地球で再会できたことへの感動が大きかった。
こう

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