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アクアマン/失われた王国のkuuのレビュー・感想・評価

アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)
3.7
『アクアマン/失われた王国』
原題 Aquaman and the Lost Kingdom
映倫区分 G
製作年 2023年。上映時間 124分。
DCコミックスのヒーロー・アクアマンを主人公に描き大ヒットを記録した2018年製作のアクション大作『アクアマン』の続編。
キャストには主演のジェイソン・モモアを始め、アクアマンの弟である前王オーム役のパトリック・ウィルソン、母アトランナ役のニコール・キッドマン、アトランティスの女王メラ役のアンバー・ハード、ブラックマンタ役のヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世ら前作のメンバーが集結。
ジェームズ・ワン監督が前作に続いてメガホンをとった。
余談ながら、続編が発表されたのは、『アクアマン』(2018年)の公開から1カ月後のことだったそうで、ジェイソン・モモアは続編のストーリーを最初に売り込み、ストーリークレジットを獲得したそうな。

はるか昔、南極の氷河の奥深くに封印された『失われた王国』。
そこには、世界を滅亡させるほどの力を持つ伝説の古代兵器ブラック・トライデントがあった。
ある日、アクアマンへの復讐を誓うブラックマンタがブラック・トライデントを見つけ出し、邪悪な力が解き放たれてしまう。
5億もの海の生物を操ることのできる海底アトランティスの王アクアマンは、かつてない脅威から海と地上の世界を守るため、仲間たちとともに立ち上がるが。。。
アクアマンと失われた王国』は、スーパーヒーローというジャンルを確固たるものにするだけでなく、新たな深みへと昇華させた映画の勝利である。 魅惑的なビジュアルから手に汗握るストーリーまで、この映画は比類なき映画体験を提供してくれる。

ジェームズ・ワン監督のビジョンは壮大。
彼が創り出す水中世界は、CGIと現実世界の要素をシームレスに融合さ、息をのむような映像の饗宴でした。
アトランティスの鮮やかな色彩と複雑なディテールが、真に没入感のある畏敬の念を抱かせる舞台を作り上げていた。
アクション・シーンはワン監督の手腕の賜物やし十八番。
水中での戦いのひとつひとつが派手な振り付けで描かれていましま。
ジェイソン・モモアはアーサー・カリー/アクアマン役を再び演じ、彼のカリスマ的なアクアマン描写は彼のファンにとっては引き続き見どころでした。
モモアはキャラに強さと弱さの完璧なバランスをもたらし、アクアマンを親しみやすく愛らしいものにしていた。
メラ役のアンバー・ハード、オーム役のパトリック・ウィルソンら脇役陣もモモアの演技を引き立て、ダイナミックなアンサンブルを作り上げていた。
今作品の物語は、神話、家族の絆、環境問題をテーマにした、ストーリーテリングの巧みな作品でした。
アーサー・カリーが自分のアイデンティティを取り戻す旅と、海底王国を統一するために直面する挑戦が描かれており、また、物語は予想外の展開と感情的な瞬間に満ちており、登場人物に深みを与え、個人的には最初から最後まで飽きなかった。
ルパート・グレッグソン=ウィリアムズが作曲した今作品の音楽は、すべてのシーンの感動を高めて、壮大でありながら親しみやすく、映画のトーンを引き立て、映画体験全体を高めていた。
結論として、個人的には期待を超える映画でした。
スーパーヒーローというジャンルの可能性を証明するような、視覚的に美しく、感情的に響く、アクション満載のアドベンチャーやったし、ジェームズ・ワン、ジェイソン・モモア、そしてクリエイティブ・チーム全体が気張ったんやろなぁ。
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