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クライ・マッチョのCHまちのネタバレレビュー・内容・結末

クライ・マッチョ(2021年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

《作品概要》
ロデオスターとしてかつて名を馳せたマイクは落馬事故によって引退し、今は馬の調教師として働いていた。そんなある日、マイクの元雇い主・ハワードからあることを依頼される。それはメキシコにいる息子・ラフォを元妻から取り返し、アメリカでもう一度一緒に暮らしたいというものであった。マイクは恩のあるハワードの依頼を断りきれず、メキシコへ向かうのだったが……。

《感想》
少年との友情を描いたロードムービー感は「グラン・トリノ」や「パーフェクト・ワールド」。

「夕陽のガンマン」などでお馴染みのハットを被ったカウボーイ姿をまた拝めただけでも感動でした。

あとはドラッグの所持を警官に疑われたシーンは「運び屋」の小ネタだったりクスッと笑えるところもしっかり入れてきた。

本作はイーストウッドの過去の色々な作品を彷彿させる作品で、どこか懐かしさを感じながら鑑賞していました。

あとは人生の大先輩であるイーストウッド様のありがたいセリフなども健在。

『“マッチョ”を過大評価しすぎだ。人は力を誇示するために自分をマッチョに見せたがる。しかし、それが何になる?』とイーストウッド自身の過去の経験から語るこのセリフには重みがありますよね。

落ち着いた雰囲気でゆったり進行していくストーリー展開に心地良さを感じながら鑑賞していたけど、安直で先の読めてしまう展開などイーストウッドの他の作品と比べるとやはりインパクトに欠けるところは否めなかったかなと…。

もっと心を揺さぶるものが欲しかったので、そこが正直少し物足りなさを感じてしまいました。

でも、まだまだ俳優クリント・イーストウッドを見ていたいので、これからも彼の作品は追い続けていきたいですね。
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