takanoひねもすのたり

The Theatre Bizarre(原題)のtakanoひねもすのたりのレビュー・感想・評価

The Theatre Bizarre(原題)(2011年製作の映画)
3.2
2年前に観て某所にアップしていた内容の転載

オムニバス

グランギニョル劇場へ迷い込んだひとりの女性、観客は彼女だけ
興行主(ウドキアー)が現れて
「さあショーをご覧下さい」
ここから始まる6本+αのオムニバスホラー



①カエルの母
・ラブクラフト風味
ネクロノミコンがちょっと映る
・バカンス中のカップルが大変な目に合うアレ
・カップルの男が何やら誘い出され魔術的に操られ正気に返った朝、ベットの横にはおかん世代の女性(カエル魔女)がいた…これが一番の悪夢なんじや……
・クリーチャーも出るけど要素は薄め

②I LOVE YOU
・トイレで目を覚ます男、掌ざっくり切り体も血塗れなのに記憶が無い
・必死で記憶を手繰る
・恋人と別れ話の場面が蘇る
・「あなた粗○んなのよ!5年間一回も満足したこと無かったし、貴方の子供堕ろしたし!」
冷え冷えとした口調で責められる男
・更に殺人の記憶が蘇るが欠落している記憶が
・痴情殺人のテンプレ
・男女の温度差のある口論にもならない会話、セックス中「全然良くねぇ…」と天井見つめるマグロな女など、別の意味でのひんやりシーン
・結末は男の身勝手さが酌に触るものの、血塗れベットに横たわりあれだけ罵倒されたのに「愛してる」と呟く哀れさよ…あとこのシーンの絵面は良き


③WET DREAMS
・様々な方法でち○こ去勢される悪夢を見る男。耐えかねてカウンセリングを受けるが、カウンセラーがトムサビーニ(不吉過ぎて委ねたくないwww)
・そしたら悪夢みたいなところに拘束   
・ちょっとぉ助けてーー
・結論→男に暴力で抑圧されていた妻の復讐。
・ゴア度高、拷問、四肢損壊、ち○こソテー
・フロイトさん的夢判断するとちょっと落ち込むかも知れない

④THE ACCIDENT
・ドライブ中の母と娘、横を通り過ぎるオジさんバイカーと若者バイカー
・少し先へいくと先ほどのバイクが倒れて若者のほう死んでる模様、おまけに鹿も半死半生で目玉が
・オジさんバイカーがナイフで鹿に止め
・道に拡がるどす黒い血、バイカーの若者と鹿は同じような目をしている
・ベットにいる娘ちゃん
「なんでひとは死ぬん?」
・娘ちゃんの描く絵が闇落ちしてるので将来が不安

⑤VISION STAINS
・ホームレスを襲って目玉から水晶体を抜き取る女
・更にそれを自分の目玉に注入、すると相手の過去のビジョンが見えそれを伝記する行為に中毒になってる
・伝記ノートの数が凄い。紙類収集日のゴミ集積場並
・ある日妊婦を襲い、いつものように映像に溺れようとしたら→ビジョンが流れ出して止まらない!オーバードーズ→お目ん玉破壊。ちーん。
・目→目、あいててて!
・何事も依存が過ぎるといけません。

⑥SWEETS
・現代版ヘンゼルとグレーテル?
・監禁された男、お菓子だけを与えられる日々
・最初は良かったお菓子フェチ同士の恋愛が何故にこんな目に
・実は、男、あるグルメカルト集団のための食材になるのでした
・これラストが良き、首チョンパされた男の目が、ぐりっと解体されてる肉体の方を向く、そこ好き
・心臓を喰む女
・最後の晩餐みたいなショットでエンド
・あっちのお菓子って見た目からハイカロリー


ラスト、それぞれショーを紹介していくと人形のようだった興行主が人間に、反対に観客の女性が人形化してゆき
最後に箱に納められパタン

この幕間の人形劇が、見世物小屋的ないかがわしさと、奇異な装飾の人形達がなかなか良い
ウドキアーのぬるりとした顔が一番不気味かも知れないが 笑

グランギニョルに該当するのは②③⑥ですかね…
個人的に好きなのは②③ですが、意外と闇が深いのは、ちびっ子と母親が「死」について会話する④かも