ももんがぁ

Sella Turcica(原題)のももんがぁのレビュー・感想・評価

Sella Turcica(原題)(2010年製作の映画)
3.7
タイトルのSella Turcicaってラテン語でトルコ鞍という意味らしく脳下垂体直下の骨性部の名称の事らしいぞぉ〜

両足麻痺で車椅子生活を強いられた帰還兵が戦争での謎の事故により、次第に身体を蝕まれてラストでとんでもない脳みそクリーチャーがコンニチワするっちゅう今んとこフレッド・ヴォーゲルの最後のホラー作。


英雄としてアフガニスタンの戦争から帰ってきた帰還兵のブラッドリー・ロバック軍曹は自分でも覚えていない謎の事故により、両脚の感覚を失い車椅子での生活を余儀なくされていた。


そんなブラッドリーの帰国を心待ちにしていた母親と妹のアシュリーに、その彼氏のウザい黒人ラッパー野郎、パンク大好きな弟のブルースの家族達により暖かく実家に迎えられるんだが、

もう登場した乗っけから見た目ゾンビみたいな青白く病弱過ぎる目ん玉ギョロ顔のブラッドリーなんだけど、家族達は無事にブラッドリーが帰還した事が嬉し過ぎて誰も彼の顔面には深く言及する事も無く、

パーティーしたりダンスしたりでブラッドリーの帰還を祝っていた。

しかし次第にブラッドリーは頭蓋骨の付け根に激しい頭痛を感じる様になり始め、

足の裏で成長する謎のネバネバに、

身体の穴という穴から謎の黒い粘液が流れてケツ穴からも粘液噴射して布団を濡らす始末。

ところがそんなやべぇ状態にも関わらず頭の中お花畑な家族達は病院に連れて行く事も無く、一人苦痛に耐えるブラッドリーと愉快な家族達の温度差がまた😅


そして徐々にブラッドリーの体の異変が頂点に達した時、ロバック家は血塗れの大惨事になるっちゅうゴアゴアホームドラマ。


ブラッドリーの弟のブルースがハゲ頭の後頭部に紫と緑の髪を申し訳程度に生やしたタトゥー巨大ピアスの両頬髭面パンク男ってのが奇抜すぎてヤベェ。


いやはやコレはAugust undergroundのフレッド・ヴォーゲル監督の最高傑作と言っても過言じゃ無いんやないかな?

はっきり言ってAugust〜はゴアだけの中身ないポンコツだったんで、この監督はしょうもない映画しか撮れないんじゃないんか?と思っておったのですが、

先程見た『The Redsin Tower』の面白さに加え、ゴアに重視するのではなく、しっかりとストーリーを描いた上でのゴアは好感持てるね。


今作も後半までゴア描写は微塵もなく、ケツからゆるゆるのうんこ液出すくらいが精々なんですけど、ラスト10分でのゴアはもう凄まじい物がありましたね。

生首を引きちぎるゴアに脳天からナメクジみたいなクリーチャーが暴れ出したり、あの砕かれてからも舌が動いてる顎裂きゴアの素晴らしさは『ハチェット』の顎裂きゴアに匹敵する素晴らしさあったなぁ


redsin〜、August〜に続き特殊効果担当のジェラミ・クルーズさんの特殊効果はヤバいね、
今やマーベル映画のコスチュームとか手がけているだけあってこんなポンコツゴア映画からハリウッドに進出する所以が分かる素晴らしさだね!


あとブラッドリー役の俳優さんの演技力も凄まじかったなぁ
最初から顔面怖過ぎやけど後半の貞子オマージュな演技力は脱帽!


フレッド・ヴォーゲル監督は今作を最後にホラー映画から遠ざかってしまったけど、またこういうポンコツホラー撮ってもらいてぇなぁ
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