息子のマルコムはニューヨークに婚約者がありながら
フランスに移住する母フランシスについていってしまう。
マルコムはマザコンなのか?
いや、そんな端的な話ではない。
カフェで彼女が花に火を点けた時
彼女を一人にはできないことと同時に
離れられないその魅力に気づいた。
フランシスの魅力なのか
フランシスを演じるミシェル・ファイファーの魅力なのか。
我流で生きているんだけど
強いというわけでもない。
自立しているわけでもない。
そのひょうひょうとした顔で
何かを観察しているようで
確かな答えもないし、求めてもいない。
でも自然に人々がその周りに集まってくる。
探偵さんさえも?笑
フランシスと登場人物たちが落とすセリフに
人生の深い何かと
この世を生きるエッセンスがあった。
もう少し年を取ったら
もう一度この映画を味わってみよう。
“フレンチ・イグジット”とは
さよならも言わずにその場を去る、という意味。
らしい。オシャレ