クドゥー

プリンセス・プリンシパル Crown Handler 第2章のクドゥーのレビュー・感想・評価

4.5
『安寧と因習を脅かす、変革と革新の風が吹き荒れる』

女学生に扮したスパイチームの活躍を描くテレビアニメ「プリンセス・プリンシパル」劇場版全6章第2章は、翌週に控えた世界で最も有名なスパイ映画が不安になる程の戦略と戦術によって、映画館における完結性に一石を投じるスパイアクションの最高傑作。

「劇場版名探偵コナン」初期作を彷彿とさせるOP入りの切れ味で鑑賞料金分の満足を獲得したところで、前作における舞台裏での哀愁漂うテイストから一気に表舞台まで出てくる振り幅と、まだまだ伸び代を残した第三国との接敵具合に終始電流が走りっぱなしになる。

正直に言って王国と共和国の二重スパイのジレンマではテレビシリーズ以上の展開は難しいと思っていたので、全6章で全く異なる作風を変幻自在にやってくれて良いぐらいに感じてしまうが、こんな「引き」を見せられては最後のひとかきレベルの生きる希望だ。



鑑賞記録
2021.09.24
チネチッタ川崎LIVEZOUNDレーザー
→ビショップの渋さに全振りしてきた前作のサウンドに対して、アクション活劇を起こす変幻自在のデザイン。作劇の圧倒的な面白さを煽りに煽ってくる劇伴。一耳でケイバーライト爆弾の威力が分かる重低音も最高。

2021.10.03
横浜ブルク13シアター11LV
→サウンドデザインに変化を感じたのはLZがFL2に引っ張られた影響か。サラウンドを繊細な表現へ贅沢に振りながら、しっとりしたプリンセスママの台詞が僕を退行させる。アンジェの脚ばかり観ていたことに心から謝罪。

2022.03.31
dアニメストア
→この引きで一年半お預けを食らっているという事実。
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