これは迂闊にレビュー出来ず、
書くのに時間がかかってしまいました。
登場人物はほぼ4人だけ。
舞台も一部屋から全く変わらず
役者の動きも殆ど無し。
しかし、それだけの材料の中に
映画的ダイナミズムがしっかり入って
まさに魂を揺さぶる
壮絶な映像体験でした。
これは凄い、
役者も凄いし、演出も凄い。
カメラも凄いです。
(カメラは途中手持ちにもなります)
久し振りに劇場で泣きました。
子を持つ親として
泣かずに居られなかったです。
同じ登場人物4人の室内劇で
ポランスキーの
「おとなのけんか」という
作品がありましたが、
あちらは画面の端々から
監督の才気が感じられて
限られた場面と演技の中でも
映像に躍動感がありました。
こちらはそれもほぼ無し。
敢えてそういうものは
廃している感じで、
それが効果を挙げていました。
とにかく4人を見続けるだけで
胸に迫る111分。
こんな映画はちょっと無いです。