【親の思い出の真実はどこまで子と共有できるか?】【東京フィルメックス】
※メモリー・ボックスとTIFF&フィルメックスの感想をまとめます。
母宛に届いた大量の手紙・写真・テープを見た娘が、当時のレバノン内戦時代の青春を追憶するヒューマンドラマ映画。
ノクターナル・アニマルズのような過去と現在を行き来する作品だけど、面白いのは娘が母の思い出を追体験する時にiPhoneで撮ったり編集するところでした。
つまり、思い出を追体験するにあたってデバイスを使って娘目線で親世代の青春を再構築してどこまで共感出来るか?を描いていて、そこが面白かったです!
思い出話をするとは違う傾倒で、親の好みや青春に苦悩をどこまで共有できるか?を描くところは昔の音楽にハマったり昔話から学ぶのと似た雰囲気を感じました。
印象的なのはレバノン内戦中にデートに内緒で行って…なシーンはまるで今のコロナの外出自粛と似たような雰囲気があって興味深かったです。
手紙や写真で過去と現在を行き来し、思い出を追憶するのにカメラとiPhoneで行き来し、高層マンションと内線時代の爪痕を行き来し…など様々な対象で比較を通じてデータ社会の現代でも面着しての愛情を見せる姿は純粋に良かったかな。
音楽で再び青春時代を思い出す姿の重みを”大量の写真や手紙”で表現する特徴的な作品でおすすめです!
〜ここから東京の映画祭のまとめ〜
この映画を以て、東京国際映画祭&東京フィルメックスの全作品を見終えました!
東京国際映画祭は
・MEMORIA メモリア
・ある詩人
・リンボ
東京フィルメックス
・見上げた空に何が見える?
・偶然と想像
・特別上映A「時代革命」
が特に素晴らしかったです!参加された皆さんは何が良かったですか?コメントで教えて下さい!
個人的に見て欲しい映画は「見上げた空に何が見える?」で、11/23まで下記リンク先でオンライン上映で見れます!是非、皆さんも見てください!
https://www.online-filmex.jp/collection/%E3%82%AA%E3%83%B3%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AB%E3%83%A1%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9-online-fil-me-x/
それ以外だと
MEMORIA、Hand of God、偶然と想像は来月以降の直近で上映されるので皆さんも是非足を運んでみてはいかがでしょうか?
私もMEMORIAは二度目の鑑賞をしたいと思っています!