LuckyMOTOMIYA

ザ・ディテクティブ 殺人レクイエムのLuckyMOTOMIYAのレビュー・感想・評価

3.0
2019年、チャールズ・エーデルマン監督によるスリラー・ミステリー、あるいはミステリー・スリラー。どちらを先に書くのが一般的なのでしょう。

謳い文句は「プロファイラーVS連続猟奇殺人犯」、とある事件を機に現場を一時退いた主人公ラッセル・スパイビー刑事が復帰、アルコール依存症を引きずり、カウンセリングを受けながら、連続猟奇殺人事件の調査に乗り出すというお話です。

一瞬のカットが数多く挿入され、テンポよく展開しますが、一度だけではよく分からない箇所がありましたので、繰り返し二度、視聴して納得いたしました。役者の皆さまも芸達者で、それぞれ個性的な役柄を上手く演じておられますので、さほど苦もなく観直すことができました。

劇中では「仮面」、「マスク」が重要な役割を果たしています。それが主人公たるプロファイラーと連続猟奇殺人犯とを結び付けるキーワードとなっております。

事件の真相はその「仮面」と「人格」です。語源を辿ればどちらも"persona"に行き着きます。仮面製作者が、現在では「解離性同一性障害」と言うのが適切なのでしょうけれど、所謂「二重人格」(Dual personality)という設定でありまして、この辺りに面白みを感じます。
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