かめしゃん

親しい隣人のかめしゃんのレビュー・感想・評価

親しい隣人(2011年製作の映画)
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良作と思います

隣人の感情は、自分はちょっとわかる

主人公の遵法意識がもっとしっかりしていたら、何も変なことにならず、自首で済んだわけだけど、そこに隣人というパラメーターが作用することで奇妙に捻れたストーリーに発展していく

所感
法律を超えていくこと、は決して突飛なことではなく、誰しも捕まりたくないから法を守るのであって、実際は、倫理があるから法を守っているのでは無かったりする(倫理観がきちんと高い人も勿論いる)

そこのタイミングだとか、諸々の条件が揃ってしまったときに、法律がブレーキにならない、ということなんだろうか (隣人にとっては、主人公との間の関係性が上手くいっていれば、それ以外の世界の秩序なんてどうでも良い、という論理)

奇妙な隣人を、家族や恋人やパートナーや友人に置き換えてみたときに、このストーリーの論理が崩れない、ということはあり得るのではないかと思う
(実際、息子・娘の犯行を幇助した両親が逮捕されたり等、その様な犯罪が起こっていたりする)

世間という価値観では測れない局所的な関係性という領域に於いては、部外者や外野が幾ら想像を膨らませてみたところで、決して事実の真を理解することは不可能なんだろうと思う
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