ふじこ

オービタル・クリスマス 聖夜を祝う全ての人にのふじこのネタバレレビュー・内容・結末

3.1

このレビューはネタバレを含みます

有人の宇宙ステーション。
成田空港が核爆弾を用いたテロ行為で付近一帯の通信が遮断、詳しい状況が分からないままのニュースが流れる。
一人で作業する男のが他所から来た荷物をキャッチ、仕事をこなしていると受け取った荷物に異常が。
中には年若い女の子が乗っており、どうやら月からやってきたと言う…。


ってお話。
月で暮らしていたのだけれど母親が亡くなり、地球にいる父親に会いに行こうと勝手に貨物に乗り込んだらしい。
お…[ 冷たい方程式 ]か?と思ったけれど、驚くほどの低予算感がありながらもちゃんとSF感もありの心温まる系ストーリーだった。
父親に連絡を取ろうも、居場所と思しき周辺は核爆発で通信が出来ず。
う~んじゃあ月に送り返すしかない…?って感じに。彼女の身内は誰もいないのに。

クリスマス休暇で出払った宇宙ステーションの中で、ムスリムだから関係ないって態度だった男が、彼女へのクリスマスサプライズとして宇宙空間にソーラーパネル補修用の膜みたいなものを広げて、メリークリスマス、彼女のお父さんは何処?と彼女の写真と名前を映し出す。
最後には世界各地でそれが見られ、東京の千葉で生きていたお父さんが空を見上げるところで終わり。
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CGのクオリティがPS2~PS3初期くらいの感じで、宇宙ステーションのセットももの凄く低予算感があるのだけれど、きちんと物語主導で短くまとまっていたのでそこまで気にはならなかったかな。このCG感懐かしい~ってなるけど。

しかし、月の住人は親が亡くなったらどうするんだろう…。この子なんでこんな強引に貨物に紛れて来たんだっけ…。
正規の手続きで地球の肉親のとこへ行くにはめっちゃ時間が掛かるとかなのかな。
あと久し振りに、映像作品で軽く扱われる核が登場したけれど、あれお父さん被曝してるよね…?
他のSF作品みたいに注射一本で除染出来る世界なら良いんだけど。
ふじこ

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