いなだ

歩いて見た世界 ブルース・チャトウィンの足跡のいなだのレビュー・感想・評価

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訪れるのが最初で最後となってしまった岩波ホールで。
誘われて行って、作家のブルース・チャトウィンも、彼と交流がありこのドキュメンタリーを撮ったヴェルナー・ヘルツォーク監督も知らないで観たんだけど、二人の作品に興味を持てるつくりになっていて面白かった。アボリジニのソングラインとか、文化人類学的な話が多くて、彼らの文化が外に少しでも漏れ出た瞬間(彼らの社会の外部にいる我々に触れる)に、本来の……と言っていいのか分からないけど、失われてしまったり、多少なりともかたちが変わってしまうのかな、と思った。
あと、毛皮の話が印象的だった。(『パタゴニア』)

「世界は、徒歩で旅する人に、その姿を見せる。」

でも館内のチャトウィン作品紹介を見て、私が一番気になったのは『黒が丘の上で』だった。いつか読もうと思う。


支配人さんが上映前の挨拶で、他の映画館にも通って、ジャーナリズムにも関心を持ち、たくさんの本を読んで、困難な世の中を生き抜いてください、というようなことをおっしゃってたのに力をいただいた。
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