カーネル

ホテルアイリスのカーネルのレビュー・感想・評価

ホテルアイリス(2021年製作の映画)
2.7
原作未読。
でも、私が持つ小川洋子のイメージはこんな感じ。現実離れした浮遊感みたいなのが感じられました。
潮が満ちると渡る道が消えてしまう孤島は、その世界観とマッチして魅力的に見えた。

正直なところ〝訳の分からない〟タイプの物語。時系列も行ったり来たり、現実と非現実的な幻想のようなもしくは心象風景が入り混じって、はて?何がしたい?

主人公のマリが、演じている陸夏の年齢不詳的な雰囲気でさらに不思議な感じが増してます。(その母に菜葉菜を充てたのには無理があったのでは?)
父との過去、父の愛を欲するマリはきっとこの先も〝ホテルアイリス〟で父の影を求め、さらには翻訳家の男、その息子との日々を思いながら、他の男たちと過ごしていくのかなぁ。


永瀬正敏がもう中年の域を脱しようとしてるのかのようなビジュアルを見て、チョッと興味が湧いたのだけどそういう落ち着きとは違いました。
過去に囚われた精神的に不安定な翻訳家………としては魅力ありますが、性的に倒錯した男としての色気が全然足りないのが残念。
それよりも〝舌〟を切除したために喋ることができない義理の息子役の寛一郎の方が色気漂う雰囲気がありました。


ほんと、
なんだかよくわからなかったなぁ
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