こころとからだ

告白のこころとからだのレビュー・感想・評価

告白(2020年製作の映画)
4.0
これまでの韓国映画とは一味違う。BGMのほぼない静かな空気の中で際立つ2人の女性の熱い想い。

虐待や暴力という被害者以外は自分事化しにくいものに対して、改めてメッセージを受け取った気がする。

誰もが知るスター俳優は出ていないが、それがぴったり合う内容で、地味な中に、真心をより感じられる。

サスペンス的な要素もあり、オチは意外と見抜けなかった。途中での、ボラの二面性について、知った瞬間はどう受け取ればいいのか戸惑ったが、そういうことだったのかと驚かされた。

ボランティアといい、一瞬の関心を向けただけで多くの人は満足して、その後は継続することはない。きっかけは大事だが、365日何が起きても、それはそれで起こることになれてしまい、結局継続しない。

いかに、自分事化できるかにかかっているか。100円でも偽善でも免罪符でもいい。行動のサイクルを増やす努力くらいしないと、常に下にいる人は今この瞬間も悪夢を見ている。