HAYATO

ブラックボックス:音声分析捜査のHAYATOのレビュー・感想・評価

4.1
2023年373本目
Cinéma Français
ブラックボックスから得られる「音」だけを頼りに、とある分析官が航空機墜落事故の真相に迫るお話
『THE GUILTY/ギルティ』とちょっと似ている部分がある
抜群の聴覚を持つ主人公・マチューが、取り憑かれたようにデータの分析にあたり、周囲の人々がどんどん冷めた目線を向けるようになっていくのが辛い
耳が良すぎるが故の苦悩も描かれていて、日常の「音」に注目させる表現が巧みであり、「音」の世界に没入できる作品となっている
誰1人として味方がいなくなってしまったのにも関わらず、諦めずに調査を続けたマチューの勇気と忍耐がとてつもなく、やっとの思いで真相に辿り着いた彼が行き着く先があまりに切ない
最後の最後まで展開が読めず、緊迫感の絶えない作風がとても好きだった
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