「ギルティ」や「search」のようなワンシチュエーションものと勝手に想像して見たが、全く違う上質なサスペンススリラーであった。
音だけで真実に迫るというストーリーは、見ている側も耳を澄ませ、集中して画面に見入ってしまうため、緊張感がものすごい。
そんな緊張感の中、アクションありホラー要素ありと、一瞬たりとも飽きることなくあっという間の129分。
最後が少し自分の期待と外れてしまったためこのポイントだが、途中まではほぼ完璧な作品であった。
ピエール・ニネという俳優を初めて見たが、この神経質かつ頑固な役に非常に合っていると思う。
振り幅の激しいフランス映画の中ではとても満足のいく良作であった。