HAYATO

ライダーズ・オブ・ジャスティスのHAYATOのレビュー・感想・評価

4.0
2024年40本目 
アナス・トーマス・イェンセン監督作品初鑑賞。
北欧の至宝・マッツ・ミケルセンが「坊主頭にひげ面、筋骨隆々の軍人」というこれまでのイメージを一新する役柄に挑戦したアクション映画
監督によると、マッツはおよそ6週間でこの立派な髭を蓄えたそう。
妻を列車事故で亡くした軍人・マークスは、アフガニスタンでの任務を離れ、娘のもとへ帰国する。悲しみに暮れる娘を前に、無力感に苛まれるマークスは、妻と同じ列車に乗っていたオットーとその仲間たちの協力を得て復讐に乗り出す。
共演は、『特捜部Q』シリーズのニコライ・リー・カース、『戦火の馬』のニコラス・ブロ、『ヒトラーの忘れもの』ローラン・モラーなど。
デンマークでは『アナザーラウンド』を超える2020年ナンバーワンのオープニング成績を記録し、第37回ロバート賞(デンマーク・アカデミー賞)では最多15ノミネートとなり、4部門受賞に輝いた。
理系オタクらの登場によって、「復讐の鬼」と化したマークス。
無双モードに入ったマークスは誰にも止められない。
鬱屈とした事情を抱えた男たちが無念を晴らす所謂“リベンジもの”かと思いきや、終盤で意外な事実が明らかになる展開になっていて、現代において正確な情報を享受する難しさや持論に陶酔する危険性を訴えかけてくる。
バイオレンス一辺倒ではなく、時折愉快なユーモアが挟み込まれていて、復讐計画をマークスの娘に悟られないように無理矢理セラピーを装うシーンや、エメンタールが信じられないほど銃の組み立てに長けていることが判明するシーンが面白い。
まさかのクリスマス映画でした。
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