いち麦

鬼平犯科帳 血闘のいち麦のレビュー・感想・評価

鬼平犯科帳 血闘(2024年製作の映画)
4.0
初鬼平犯科帳。去年劇場で見た「仕掛人・藤枝梅安1・2」がとても面白かったのでこの新作時代劇にも触手が伸びた。物語はシンプルだけれど分かりやすく丁寧に作り込まれていて好感。10代目松本幸四郎は流石、台詞もよく通り沁みる。ただ、彼が演じる長谷川平蔵は沢山斬り倒しで成敗してはいるものの、クリア過ぎで悪漢だった翳りが余り感じられないのはちょっと惜しい気もする。良いなぁと思った北村有起哉の演技を見られたのが一番の収穫だった。また柄本明の名演を見ながら、あぁ上手い俳優はこういう風に自分から見せ場を作り上げていくんだなと場面場面の演じ分けに感心。
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