1998年、中学生のチュニは両親を亡くし叔父に引き取られる。
しかし叔父の家族からは冷たくされ、のけものにされてしまう。
2019年、大人に成長したチュニは多汗症の手術費を貯めるためコツコツ働いていた。
多感な年頃の女の子が親を亡くし、引き取られた家では厄介者、学校では多汗症のため友達もできずにいた。
地味で不器用なチュニ。
辛い事が多いけど負けずにマイペースで頑張って生きようとする姿がなんとなく自分と重なる。
少女のチュニと大人のチュニがある事をきっかけに出会う。
私は中学生のころの自分になんて声をかけるだろう。
無理矢理作る笑顔、辛いのに頑張ってしまっていた不器用な自分と重ねて観ていた。
大人のチュニは自分を傷つけようとするチュニに
「大丈夫よ、あなたの過ちではないわ」
と抱きしめ囁く。
少女のチュニも大人のチュニも要領が悪くても優しく逞しく生きる姿にホロッとなった。
チェ・ジニョン監督作品ら