【REVIEW】
まだ1月だというのに、年間ベスト級の作品と出会えてしまった…。
映画に心底惚れてしまった少年のまぶし過ぎるほどまっすぐな映画愛が、映画館で映画を観る喜びや、映画という文化に触れて生きられている幸せに改めて浸らせてくれた。映画に人生を照らしてもらっている方々は絶対スクリーンで浸るべき作品だと思う…！
『ニュー・シネマ・パラダイス』に酷似しているが、それがリアルに監督の幼少期のエピソードだという。映像技師との話も両親との話も監督の幼少期がモデルになっているという、半実話である物語だが、等身大にしては結構やんちゃな男の子だった。笑
インドの田舎地域で流通している鍵は小中学生に壊される程度の物しかないの…？笑
少年達の屈託のない可愛さに笑い、感動と時代が移り変わる切なさに泣き、美しい光や自然に浸り、料理上手のお母さんによる飯テロでお腹が空く。
映画館に魅了された瞬間の少年は、子供の頃の監督の写し絵。煙や塵が漂う空気を照らした映写機の光は、夢・想像の世界へ導く魔法そのもの。
スクリーンでしか味わえない"光の魔法"に、主人公と同じキラキラした目で触れることができたと思う。
