にゃんじろう

コーダ あいのうたのにゃんじろうのレビュー・感想・評価

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)
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日比谷。TOHOシネマズで。

半年ぶりの映画、映画館。オスカーとったしそこそこ楽しめれば良いかなと思って見に行ったら、めちゃくちゃ喰らった。

冒頭から中盤まで楽しんで見れたけど、ステレオタイプなストーリー展開でちょっと物足りなく感じつつ見てました。
ラスト男の子との曲のシーンに向かって盛り上がる展開かなと思ってたけど、その歌うシーン、やられた。おそらくあの瞬間観客はあの女の子の声を聴きたがってたはずなのに、無音。カメラは父親のほうへ。父親の悲しげで恐る恐るといった感じで周りを見回す表情が忘れられない。
先生と軽いジョークを交わし、帰宅後に喉や頬を触り娘を理解しようとする父親にグッときてしまう。歌で感動出来ない父親だからこそ、歌で感動させることができる我が娘は不思議だっただろう。娘を信じようとする姿に泣けた。

子を理解できない、理解しようとしない両親に抗いながら成長する少年少女の物語は数あれど、ここまで丁寧に、理解しようとする父親の描写は胸に来た。
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