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コーダ あいのうたのsugioseptemberのレビュー・感想・評価

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)
4.3
この主人公のように、⽿の聴こえない両親に育てられた⼦どものことを「CODA(Children of Deaf Adults)」と呼ぶそうで、それが映画のタイトルになっています。コーダとして育った子は、デフの世界と聴者の世界を両方知っていることになるので、立場が特殊です(通訳として仕事している人も多い)。

また、このコーダは、楽曲や楽章の終わり、また曲中の大きな段落をしめくくる部分という意味でもあり、「結尾部」「結尾句」「終結部」などと呼ばれる音楽用語でもあります。なので本作のタイトルはダブルミーニングなんですね。

夢を応援してくれる父や心配して寄り添ってくれる母。主人公のまわりにいる人達の優しさにも心がほっこりしました。手話の感情表現の豊かさを知って勉強してみたくなったし、もっと障がいを持つ方に寄り添えるような世の中になっていけばなとも感じました。