ペコリンゴ

ロックダウン・ホテル 死・霊・感・染のペコリンゴのレビュー・感想・評価

1.4
記録。
さっさと逃げろ(笑)

TSUTAYAジャケ借り大失敗シリーズ。
釈由美子の世界進出第一弾らしい。グラドルから女優とステップアップし世界へと羽ばたいた、といえば誇らしい気がしないでもないが、これが鬼のようにつまらない。

ホテルで発生した謎のウイルスの感染爆発を描いている…のだが、山場も何もなく、釈由美子はといえば感染してホテルの廊下で這いずるだけ。ちなみに一応英語と日本語含め結構なセリフはあるが、彼女は主人公ではない。

真の主人公は愛娘とはぐれちゃうんだけど、先ず第一に娘を探してホテルから脱出すべきなのにそれをしないし、逃げるために乗ったエレベーターのドアはすぐ閉めない。舐めプですか?

“無限恐怖。この怖さ、出口なし。”なーんて割といい感じのキャッチコピーがついてるけど、怖くないし、ましてや無限でもない。出口はちゃんとある。

そんな本作の制作はコロナ禍以前らしいのだが、現実のパンデミックと重なるような内容という事で釈由美子も驚いているらしい。だがちょっと待って欲しい。そういった意味だと世の中に腐るほどある出来の悪いゾンビ映画なんかは皆んなそうなるのでは?

事実、本作の内容はパンデミックの恐怖を描いているというよりはゾンビ映画に近いものを感じてならない。特殊メイクなんかはゾンビメイク以外の何者でもないし。言うて殆ど人襲わないからスリルもクソも無いんですがね。

ていうかこれ、釈由美子の出演シーンにかなりの尺割いてますけど(釈だけに)、全く話の本筋に絡んでないと思うんですよね。

まぁそんなワケで酷い出来の作品です。
釈由美子さんの世界進出第二弾にご期待下さい。