本シリーズをホラー目的で視聴される方がもしいらっしゃるなら,桃太郎から読み直して物語の楽しみ方ってヤツを勉強した方がよろしいと存じます.なんなら,私が語って聞かせてあげますですよ,物語を楽しむ為に基本の落語を.こんばんわ三遊亭呼延灼です.
前作は東京のアパートの一室を舞台として固定し時を遡る構成でした.本作は多喜山館という旅館の191号室,そしてそこに誘う無表情で無表情なタクシードライバーに関する物語です.実話ベースですので,怪異の正体やらウェンディゴ症候群やらカニバリズムやらは一切明確になりません.実話系ホラーってのはそういうものですから.
サツマカワRPGがいい味出してるのを確認できたのが本作最大の功績です.不気味度合いがじつにいい感じでございました.こういう芸当もできるですね,サツマカワさん.
あとは事件後もぐらさんがどういう外見になったのかは確認したかったです.もう一つはあいなぷぅが「もっと真剣にやって」ってのが笑う所でしょうか.現場からは以上でっす.