サンタバーバラ国際映画祭にて。
スパイク・リー製作、ネイト・パーカー監督主演。
ヘイトクライムを扱うドラマで見ていてどんよりすること間違いなしなんだけど、意外なストーリーはエンタメ映画のようで面白かった、というか見ごたえあった。
白人警官に息子を殺されたリンカーン、彼のドキュメンタリーをつくりたいと取材に来た少年とともに警察に乗り込む…
白人警官による黒人への暴力は最近もニュースになったばかり。
この映画はたぶんフィクションだと思うけど、実話インスパイア系だろうなあ。
息子を失った父の怒り、差別偏見ヘイトに対する怒りが思わぬ事態を呼び起こす。復讐劇のように見えて少し違う。
裁判と称した警官と黒人グループの緊迫した一触即発の議論シーンはスリリングだし、双方の言い分にも一理あるなと思ってしまう。善し悪しではなく彼らなりに判断して行動してるのだけど、それが間違ったベクトルに向いた同士で、話はずっと平行線だよね…と思った矢先。
一度持ち上げてズドーンと突き落とす終盤がもう。なんという終わり方するんだ…
この種の問題は個別に解決できないどころか、表面上は一旦終わったように見えても根がかなり深く、また新たに起こるだろうということを改めて感じさせる。
いやー面白かったけどダメージ受けるわこれ。