oden8

フローレス トラウマを抱えた女のoden8のレビュー・感想・評価

2.6
壁にワレモノをブチ投げる美女はお好きですか?
ドアを開けると、バットorナイフで急襲してこようとする美女はお好きですか?

ストーカー被害からPTSDに苦しめらる女性を描いたサスペンススリラー。
シンプルなストーリーラインながらも、妄想か現実かの描き方が非常に思わせぶりで。なんだかんだ見入ってしまう系。
そして、なんだかんだ見終えてしまったぞぉ系。なもんで。ほんで。ほんで。と言いたくなるのよね〜ん。
本来であれば、めっちゃスリリングな状況のはずなのに…。震え上がる程のスリリングさに欠ける脚本。良くも悪くも、プロットに忠実で真面目に作られた作品。

ただ、ストーカー被害にあった女性の心理状態はリアルに描かれていたのかも。
植え付けられてしまった恐怖。その恐怖は、拭い去ることができないのね。そして、一人の女性を狂わせてしまう。

ユリの花言葉。純粋。無垢。
汚れを知らない、汚れを認めない存在ほど。狂ったものはないのではないか。
丸裸の好意は、時として狂気と感じてしまうことだってあるよね。
剥き出しの善意は、受け取り手に喜ばれないと。ただの脅威でしかない。

ユリの花弁が
ワタシに語りかける
オレはキミの運命のヒト
オレだけがキミを守れるんだ
キミを幸せにできるのは
オレだけだよ
ワタシはユリから
逃れられない

"僕たちは運命。"
"贈り物は受け取らなきゃ。ユリだよ。僕のリリー。"
by 白いユリの人 スペンサー

Cast(役者·キャラ) 2.5
Story(物語) 3
Architecture(構成) 2.5
Picture(画) 2.5
Acoustic (音) 2.5
23-421
oden8

oden8