風来のリヨナ

モールおじさんとチョコレート工場の風来のリヨナのレビュー・感想・評価

1.3
助けてチャーリーくん…

チョコ工場の現場監督を務めるモール氏。最近、目玉商品の売上が悪いようで、なにか起死回生の一手が欲しいところ…でも上司は「質より量だ!月曜までにマーモット・チョコ10000個作れ!」などと喚くばかり…

そんな無茶振りに耐え忍ぶ中、ママが婦人会のバカンスに出掛けちゃったので、我が子たちをサーカスに連れて行くことに…。しかし何故か成り行きで上司の悪ガキ共も同伴することになって我が子たちが大衝突…みたいな。

邦題が”やってる”やっぱりチョコ工場は割りとどうでもいいスイス産キッズ・アドベンチャー映画。大人しくチョコだけ作っていた方が良かったのでは…?

絵本原作にしても…”子供騙ししてやろう”という打算が全編に渡って巡らされているタイプで、一番唾棄したい系の邪悪でした。僕子供だから「子供舐めるな!」って思う。

最初に大人たちがポンコツであることが明言され、その通りにポンコツ…でも揃いも揃って”話を聞かない”の一辺倒で芸が無い…。
…かと言って子供らに同情できるかと言うと全くそうじゃないのもキツく、ほぼ全員が犯罪行為を厭いません。ヴィリーくんだけがカスでは無いのですが、何もしないというだけです。ゼロから動かないだけ。
誰も好きになれない…お話も何が目的なのかずっと不明瞭…

とは言うものの、全体の色合いやスイスの町並み、異様にレベル高いカメラワークなど、ビジュアル的なところは凄く良いので、はらわた以外を眺めると良いと思いました。

個人的に気に入ったのは、工場の遠景の綺麗さです。
風来のリヨナ

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